座位③ 椅座位(いざい) 端座位(たんざい)
2021年06月22日
椅子に座る ベットに座る
背もたれのある椅子に腰かけた座位姿勢を「椅座位」といいます。
椅子やベッドの端など、高さのある座面に腰掛けた状態を「端座位」といいます。
私は座位と聞くと「椅座位」を真っ先に思い浮かべます。
和式座位に比べ、お尻の位置よりも足が下がった状態のため身体負担が少なく立ち上がり動作もしやすいです。
また、同じ座位でも生活場面に応じて座位姿勢を変えやすいという利点があります。
高齢者の多くは畳の上やフローリングに直に座り「くつろぐ」習慣が身についているため、椅子ではくつろげないという方もいらっしゃいます。
椅座位の中でも積極的に身体を使う姿勢と、より安楽に過ごすための姿勢があります。
椅子にも、仕事のための椅子・食事用の椅子・正座用の小いす・ソファーなど様々なものがあります。
食事用の椅子では長い時間くつろいで過ごすことができないと感じる方も多いのではないでしょうか。
そのため、食事後すぐに横になってしまうといった場面を目にしたことがありませんか?
先日誤嚥防止指導員の講習を受講しましたが、食事後すぐに横になることは、誤嚥を招く危険もあると学びました。
生活場面では身体に応じた椅子の準備が必要です。
腰痛のある方は端座位ではなく「背もたれのある椅子」に座る椅座位が良いと思います。
姿勢保持の出来る方は、「背もたれのない椅子」に座り腹筋や背筋など体幹の筋力を維持して行くことも必要です。
生活場面に応じた椅子の活用をしてみましょう。