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座位①

2021年06月20日

座位 正座 あぐら 横座り

「昔の人は姿勢が良かったよね。あれは着物を着ているから姿勢が良かったのかな?」

そんな問いかけを受け、今まで考えたこともないことで返答ができませんでした。

私も書道教室で姿勢を正して書くために正座をしていたことを思い出しました。
しかし、学校の書道の時間は椅子に座って書いていました。
座って書くという意味ではどちらも間違いではありません。

座って書く・・・
座る・・・
座る姿勢・・・座位

介護や医療の分野では「座位」という単語をよく使います。
「座位を保持する」といった具合に使用しています。

私は座位と聞くと椅子に座っている姿を想像しますが、皆さんはどうでしょうか?

普段正座をしている方に「座位」と言ったら、正座をしている姿を思い浮かべるのではないでしょうか。

そこで日本人の座位姿勢について資料をあさってみました。

日本の伝統的な座位姿勢
・正座 
 骨盤から脊柱が真っすぐに起立し、腰痛や肩こりが起こりにくく、見た目にも美しい姿勢
 しかし、膝関節を完全に屈曲して体重をかけることで、膝関節の負担が大きい。
・あぐら座り
 あぐらをかくと、必然的に太ももが大きく開いた状態(骨盤が開いた状態)となる。
 長年にわたって続けていると、骨盤の開きが癖になり、最終的には骨盤がゆがんでしまう可能性がある。
・横座り
 正座からどちらかに腰をずらして足を崩すと横座りの姿勢になる。
 腰と背骨がねじれてしまう。左足のほうに身体をずらせば、骨盤は左側を下に傾く。
 そして、そのままでは体が大きく左に沈んでしまうため、体はバランスをとるため無意識に右肩を下げた姿勢となる。

座位を保持するという目標を立てた場合に、上記の座り方を保持することが良いことなのでしょうか・・・

規律正しく育つ環境の中で、正座を中心とした教育や生活をしていると姿勢は良くなるのかもしれませんが、膝への負担を考えると現代の子供にはなかなか勧められません。

和式座位は、習慣的にリラックスできる一方で、身体的な負担が大きく立ちあがりにくい座り方なのかもしれません。
身体的疾病や外傷で身体に障害が生じた方にとっては和式座位は辛い姿勢になってしまいます。
関節を曲げた姿勢や、血管を圧迫している姿勢から立ち上がろうとしても、身体がスムーズに動かないといった場面を目にすることもあります。

家族が病気やけがで入院し退院する際に、自宅の環境を整えようと考えている方には
「和式座位をとらない環境」が過ごしやすい環境になるのかもしれません。

と言いつつ、私の自宅も畳部屋があります。
フローリングにはカーペットを敷いてその上に座ったりしています。
和式座位は日常的に行っているのが現状です。

座位についてはもう少し調べて、訪問マッサージの利用者様やデイサービスの利用者様の動作を見極めるための参考にしていきたいと思います。

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